函館と青森、函館と大間、本州と北海道を最短ルートで結ぶフェリー

【2015】poroco編集スタッフ乗船レポートpart2 編

札幌タウン誌「poroco」スタッフ

旅行先:青森県大間~青森
乗船便:ブルーマーメイド、大函丸
期 間:2015年5月20日~2015年5月22日

札幌の情報誌「poroco」スタッフが行く青森旅行、3~4日目です。

八甲田周辺の
森と秘湯をめぐる
“急がない”時間

 二日目の夜は、南八甲田山麓にある「蔦(つた)温泉旅館」に宿泊。ブナの森の中に佇む鄙びた温泉宿で、なんと開湯は約1000年も前だそう。足下から湯が湧く「源泉湧き流し」の温泉と、ニジマスなど十和田周辺の幸に、ココロほぐれます。
 翌朝は、「蔦の森」散策へ。蔦温泉ビジターセンターから、「ネイチャーエクスペリエンス グリーンハウス」のガイド・村上周平さんに案内してもらい、いざ「蔦の森ランブリング」へ。村上さんが「女性的」という優しくもたくましいブナたちの間を歩く約3kmのルート。明るく開放的な林内には、苔むす岩や、6つの沼など見どころたくさん。気になるものがあれば、双眼鏡やルーペでとことん観察。「自然ってスゴいなー、よくできてる」と思うにつけ、「大事にしなきゃな」と思えてくるから不思議。
 お昼は「八甲田ホテル」でのランチをチョイス。温泉入浴付きのプランで散策の疲れもリフレッシュ。さらに、八甲田の山並みを上空から楽しむ「八甲田ロープウェー」で空中散歩。八甲田名物「三杯茶」をいただきに「かやの茶屋」へ立ち寄ってから、三日目の宿泊地「青荷(あおに)温泉」へ。ここは「ランプの宿」として知られる秘湯で、今も客室に電気機器はなく、ランプの灯りで過ごす。夕食後、星空の素晴らしさにまた感動!
 翌朝、青森まではクルマで1時間あまり。「青森魚菜センター」で「のっけ丼」をいただいてから、青森フェリーターミナルへ。フェリー「ブルーマーメイド」で函館までのカジュアルクルーズを楽しんで、札幌へ戻ります。
 今回の旅も大満足。また季節を変えて、旅してみたいな。

【蔦温泉】

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珍しい、足下湧出の温泉を持つ「蔦温泉旅館」。お湯につかっていると、足下からときどき「ポコッ」と泡が。2箇所あるお風呂のうち、「泉響の湯」は最頂部の高さが梁まで12mもある独特の造り。男女入れ替え制の「久安の湯」では、日光がさし込む朝風呂がスタッフTのお気に入り。大正7年築の本館は、この春リニューアルしたばかりで、客室ドアがふすまといった昔ながらの造りを守りながら、つい写真を撮りたくなるモダンなお手洗いなど、機能や使い勝手は充分。この温泉宿を愛して晩年、本籍をここに移したという詩人・大町桂月の資料展示室もできた。

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足下からポコッと泡が!

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【ネイチャーエクスペリエンス グリーンハウス(蔦の森ランブリング)】

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「ランブリング」とは、ぶらぶらと、おしゃべりしながら楽しめるような森の散策のこと。蔦の森の遊歩道ランブリングは、普段、まったく歩かない(恥)スタッフTも余裕で完歩。「グリーンハウス」の「蔦の森ランブリング」ツアーでは、苔など小さなものを見るルーペ、沼の水鳥などを観察できる双眼鏡などの貸出しもある。ハイライトはお茶の時間。森の中でいただく温かな紅茶と手作りスイーツに、思わず乾杯! 実はこの後、大雨に。「ラッキーですよ。ブナの幹を水が伝う『樹幹流』は、雨の時にしか見られないんですから」と村上さん(岩見沢出身)。いやー、また違うコンディションの時に来たくなっちゃうじゃないですか~!

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発見が楽しい!

秋は紅葉の名所である十和田、奥入瀬周辺。蔦の森ランブリングの紅(黄)葉バージョンや、鮮やかに染まった山の姿が湖面に映る十和田湖でのカヌーなども楽しみ。

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【八甲田ホテル】

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新しい食材発見の達人という和の料理長と、どんな食材も美味しく美しく料理するという洋のシェフ。2人の敏腕料理人を中心に料理が構成される「八甲田ホテル」のランチ。6月いっぱいは写真の「春爛漫スペシャルランチ」4,500円(税・サ込、日帰り入浴付)を和・洋ともに提供。青森県産の食材を中心に、旬の味をコース仕立てで味わうことができる。ホテル内で焼くというパンも美味しかった! お風呂は原生林に面した源泉かけ流し。さっきまで歩いていたブナの森を眺めながらの入浴も格別。

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【八甲田ロープウェー】

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高低差約650m、距離は約2.5km。麓と山頂の空気の違いも肌で感じられる「八甲田ロープウェー」。天気がいい日は、青森市街はもちろん、津軽半島や下北半島、対岸の北海道を望むこともあるそう。山頂には散策路「八甲田ゴードライン」(約1km・30分、約1.8km・60分の2ルート)もあり、アオモリトドマツ、高山植物、湿原など、ここならではの植生も楽しめる。この眺め、紅葉の秋も、いいんだろうなー。

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お、岩木山が見える

9月下旬~10月にかけて見られる八甲田の紅葉は、標高差ゆえ、山頂から順次色づいてくる様子が楽しめる。草紅葉が始まる頃の9月5日(土)~30日(水)には、最終運行時間を延長し、星空や夜景が楽しめる「星空ロープウェー」も実施。

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【かやの茶屋】

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創業から80年近く、かつて青函連絡船で北海道から修学旅行でやってくると、ここに寄るのが定番だったという「かやの茶屋」。店頭には無料で提供している「三杯茶」があり、この店の名物。「一杯飲むと三年長生きし、二杯飲むと六年長生きし、三杯飲むとなんと死ぬまで長生きするという」(笑)との立て札がある。これも、かつてバスガイドさんの案内から生まれた名文句だそう。お茶だけのつもりが、香りと、トークが面白い「かっちゃ」に誘われ「生姜味噌おでん」(3本300円・税込)をいただく。素朴で美味しい! 青森市のご当地グルメ「生姜味噌おでん」提供店の代表として、大会に出場したこともあるそう。

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これで長生きできちゃう?

【ランプの宿 青荷温泉】

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「青荷温泉」に行く着くまでの山道の要所要所に、津軽弁の案内看板がある。「前(メエ)見んでハケで(=前見て走れ)」いや、気になって看板見ちゃいます…。「ケッパレ!! アドハンブン」はい、舗装がなくなったけど頑張ります! そして着いたお宿は、灯油ランプの優しい灯りに照らされ、ムードは満点。4箇所ある温泉も、滝見の露天、内風呂、混浴と多彩。食事はスタッフが春に山で摘み、1年分を塩漬けにして保存するという山菜料理がもりだくさん。夕食を味わって外に出ると、満天の星空! 流れ星、2つ見ちゃいました。テレビもなく、携帯の電波も届かないけど、こういう夜もあっていいよね。

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浮世から離れて、しばしランプの宿へ!

【青森魚菜センター】

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青森の庶民派市場「青森魚菜センター」の名物「のっけ丼」。5枚綴540円または10枚綴1,080円(各税込)の食事券を購入し、まずオレンジ色の旗が出ているお店でご飯とチケット1~2枚を引き換え。市場内の店舗をめぐりながら1~3枚のチケットと引き換えに好みの具材を「のっけ」て、スペシャルな丼を作ることができる。今回スタッフTが作った丼、なかなかキレイと褒められました(喜)。

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~旅を終えて~
取材時期は、ちょうど新緑の時期。海辺、明るい森の風景は北海道とはひと味違い、旅行気分を満喫できました。人口に対する銭湯の多さが日本一という、お風呂好きの青森。温泉のクオリティ、個性もスゴい。津軽海峡フェリーを使って、行きたい所に自由に行けるクルマの旅だからこそ実現した満足感です。

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「ブルーマーメイド」では海景色を目前にするビューシートに。旅を振り返りつつの3時間40分は、帰路のドライブに向けて、ちょうどいい休憩時間に。

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